お茶と新しい価値が
交わる体験を
人生には理由がある
vol.03 日本茶空間 / ○間-MA-
○間-MA-のスタッフ
酒井俊明 / ○間-MA-の仕掛け人(中央)
文化、アート、社会課題などをテーマに、モノ・コトを創り上げていくデザイン、企画、プロデュース業が本業。現在は、日本文化を海外に発信するべく京都にて実践中。
平田晶子 / 五感ワークデザイントレーナー(左)
脳科学、言語学、心理学の国際資格を取得。日本文化の茶道や礼法の思いやりの心と個性を大切に、お茶のおもしろさを体験するワークショップを提案する。
跡部沙智 / 香添師(こうぞえし)(右)
心と身体を整える観点から、一人ひとり異なる香りの嗜好を読み解き、体質や体調に合わせた“添う”香りを提案。好きな香りは、新茶のフレッシュな香り。
お茶と新しい価値が交わる体験を
日本茶空間 ○間-MA-
日本美の真髄でもある京町家で
お茶と新しい価値が交わる体験を提供する
日本茶空間「○間-MA-」の酒井俊明さん、平田晶子さん、跡部沙智さんにお話を伺いました。
カフェではなく表現の場所。 日本茶を軸に 伝統文化を未来へつなぎたい。
世界遺産である京都の東寺のそばにある日本茶空間「○間-MA-」。築100年の京町家をセルフリノベーションし、「伝統」と「革新」がバランスよく融合した趣たっぷりの空間です。ここでは、約200種類の日本茶を飲み比べできるだけでなく、見る、聞く、食べる、香る、触れる……と、お茶にまつわる豊かなひとときを提案しています。その仕掛け人である酒井俊明さんは、元々デザインの仕事をしていました。酒井俊明さんがお茶に興味を持ったきっかけは、趣味として通い始めた茶道教室。ビジュアルから空間までをトータルで演出する茶道に、不思議とデザインに近いものを感じたそうです。「料理とお茶の組み合わせを楽しむ『ティーペアリング』が流行っていますが、お茶と料理はもちろん、お茶とお茶を飲むシチュエーションの掛け合わせも、一種のデザインだと思うんです。だからこそお客様には、日本茶のおいしさだけでなく、そこにまつわるヒト、モノ、コトをトータルで楽しんでいただきたいと考えました」。
そんな思いで立ち上がったプロジェクトが、日本茶空間「○間-MA-」。お茶を軸に、食、アート、香りなど様々なカルチャーが交差する店内は、カフェや茶寮(さりょう)の枠を超えた“現代日本文化茶論(サロン)”という存在。空白(○)は、“間”という言葉を視覚的に表現すると同時に、“空” “時” “仲”などの文字を組み合わせることで、“空間” “時間” “仲間”といった、ただのスペース以上の価値を生むことを意味しています。
日本の伝統文化を発信する際に お茶は最高のツールになる。
元々、酒井俊明さんは大阪府箕面市で、デザインの仕事をしながらカフェを営んでいました。“ゆくゆくは日本の伝統文化を世界に発信したい。できれば、文化の宝庫でもある京都で”と構想を練っていたところ、知人からこの物件の話が舞い込んできます。「極端に言うと、日本の伝統文化が発信できるならツールは何でもよかったんです。日本茶を核とした理由は、ひとつは私が茶道を習っていたこと。もうひとつは、茶道そのものが美術、工芸、食事、演出のすべてで作り上げられているという面白さを感じたから。それらをまとめ上げるような空間を創れば、お茶文化に新たな価値を見いだせると考えたんです。そしてそれは、自身の新しい表現にもなり得ると確信しました」。
「○間-MA-」は個性派3人の 自由な感性が交わる場所。
「○間-MA-」は、仕掛け人でありこの空間全体をプロデュースする酒井俊明さん、日本茶のアロマを扱う香添師(こうぞえし)の跡部沙智さん、五感を使ったお茶体験をプロデュースする平田晶子さんの、個性豊かな3名で構成されています。職業も、感性も異なる3人が出会ったのは、「○間-MA-」の前身となるカフェ時代。跡部沙智さんとは香りのイベントやハーブティーの開発を通して、平田晶子さんとは茶道という共通項がきっかけで親しくなったといいます。
「跡部は人に添った香りをデザインするプロとして。平田は新しいお茶の楽しみ方を提案するプロとして。そして、僕はプロジェクトの仕掛け人として、それぞれの創造性あふれる自由な感性を持ち寄った場所が『○間-MA-』です。共通項はお茶くらい……。各々大切にしていることは違うけど、物事を大事にする仕方は似ている。だからこそうまくいくのだと思います」。
五感を刺激する、 風流な茶遊びを提案。
「○間-MA-」で取り扱っているお茶は、抹茶、玉露、煎茶、冠茶、釜炒り茶、中国茶など何と200種類(!)。平田晶子さんは豊富なストックから、お茶を五感でたしなんでいただくワークショップを提案しています。
「お茶も人と同じく十人十色。品種や産地、収穫する年度によって個性があり、香りも、味わいも、茶葉の形も異なります。お客様には、名を伏せた3~5種類のお茶を飲み比べて、お好みの一杯を見つけていただいています」
お茶の持つ強み、弱み、それぞれを活かすため、抽出温度や時間、ブレンドにもこだわり抜きます。
「“このお茶、単体では香りが立たないなぁ”と思っていても、ほかのお茶と組み合わさったときに、引き立て役として活きてくることがあります。人間と同様に、どんなお茶もそのお茶だからこその存在意義を持っているんですね」
その人に“添える” 香りのデザイナー。
“香りを添える”と書いて「香添師(こうぞえし)」と名乗る跡部沙智さん。その理由は、香りは人の“添え物”であるという考えと、お客様の個性に“寄り添う”香りを提供したいという願いから。香りの体験では、ブラインドの状態でお客様に香りを嗅いでいただき、そこで得られたフィーリングを大事に“その人ありき”の香りをデザインしていきます。
「香りはひとつでも成立するもの。ですが、掛け合わせることで、さらに複雑で魅力的な香りに仕上がります。たとえ同じ方が同じ香りを嗅がれても、その日の天候や体調で受け取り方は流動的、包括的に見ながらデザインするのが興味深く、魅力でもあります」
文化は更新してこそ伝統として受け継がれる。
酒井俊明さんが「○間-MA-」を立ち上げた背景には、これからの時代に伝統を引き継いでいきたいという強い想いがあります。
「伝統=古いものというイメージですが、古いものがそのまま続いているわけではありません。過去から引き継がれたものを更新しながら、今の気風にフィットさせてこそ未来に残ると考えています」
同空間をセルフリノベーションする際にテーマにしたのが“つぎはぎ”。町家の基礎構造は残しながらも、靴のまま入れるように板張りにするなど、現代的仕様にアップデートさせています。
「土台(=コンセプト)が整っていてこそ、あしらい(=表現)が加わることで、表情が豊かになると考えます。本物を現代の文脈に添うような形で引き継ぐことが、僕たちの目的であり使命です」
3人のこだわりが交わる情緒豊かな和空間で、至高の一杯を楽しんでいただきたい。
○間-MA-スタッフのお気に入りアイテム!
「パッケージがおしゃれだったり、肌につけたときのテクスチャーが好みだと嬉しくなります。ルクエシリーズの製品はまさにそういう感じがして、使用した瞬間からオドロキがありました。特にクリーム イン ミルクは、濃密なテクスチャーながらベタベタ感がなく、肌なじみのいいところが一番の感動ポイント。化粧水をしっかりなじませた後、肌にフタをするような感覚で使用しました。普段は、化粧水とオイルで手軽に済ませることが多いですが、今後は+αで取り入れたくなるほど気に入っています」(平田晶子 さん)
ルクエ クリーム イン ミルク
(濃密乳液)80g
4,400円(税込)
ルクエ ローション 1
(保護化粧水)210mL
3,300円(税込)
ルクエ クリーム
(クリーム)30g
4,400円(税込)
ルクエ コンク
(ふきとり用化粧水)210mL
3,300円(税込)
「敏感トラブル肌が悩みで、普段はポイントメークを楽しむくらい。乾燥が気になるときのみ、皮膚科で処方されたスキンケアを使用しています。アトデリエシリーズは、そんな私にもフィットしました。肌にやさしいシリーズと謳っているだけあり、使用感がとても心地いいですし、何よりも無香料なところが嬉しいポイント。マイルド モイスチャーフォームは、ネットで泡立てなくてもふわふわもちもちの泡が作れるので、汚れをやさしく取り除きながら洗い上げることができました」(跡部沙智さん)
アトデリエ マイルド モイスチャーローション
(敏感肌用全身化粧水)180mL
3,850円(税込)
アトデリエ マイルド モイスチャーミルク
(敏感肌用全身乳液)100g
3,300円(税込)
「まず、ナリス化粧品の“余分なものを取り除き、必要なものを与える”という理論が、広告デザインの“足し算”“引き算”という考えに似ていると感じました。デザインは、情報量が多すぎると読み手を混乱させるため、目的に合わせてシンプルに“削ぎ落とす”勇気が求められます。スキンケアもそれと同様に、“取り除く”ことで生まれる美しさがあるのだと実感しました。就寝前にアウラス ザ フェイスのクリア コンクとインフューズ ミルクで肌を整えました。私自身、日頃のスキンケアで化粧水や乳液をつけることがないので新鮮でした」(酒井俊明さん)
アウラス ザ フェイス クリア コンク
(ふきとり用化粧水)200mL
2,200円(税込)
アウラス ザ フェイス インフューズ ミルク
(化粧水・美容液・乳液)120mL
2,750円(税込)
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