読書を愛し、
行きついたその先の景色
オンライン書店「COTOGOTOBOOKS(コトゴトブックス)」の運営や、選書、執筆、企画などフリーランスで活動。明治大学政治経済学部卒業後、中央大学大学院で太宰治を研究。文学修士課程修了。著書に「いまさら入門 太宰治」(講談社)、「太宰治と歩く文学散歩」(角川書店)、「太宰治のお伽草紙」(源)など。
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作家と読者をつなぐ場として、本にまつわるさまざまな企画を手掛けるオンライン書店「コトゴトブックス」。
店主の木村綾子さんが月に10冊ほど本をセレクトし、作家と共に企画した特典付きで販売。
これまでになかった読書体験を提案しています。
モデル・タレントなどの活動を経て、コトゴトブックスの運営を1人で手がけながら、イベント企画から執筆まで幅広く活躍する木村さんに、
自身の読書体験やコトゴトブックスの立ち上げに至ったプロセスについてお伺いしました。
COTOGOTOBOOKS 店主/木村綾子さん
人生には理由がある 前編はこちらから
公式YouTubeチャンネルでは、インタビュー動画をご覧いただけます。
7年半B&Bで働いた木村さんは「ここでできることはし尽くした」と、次のステップに進むことを決意。
木村さんの企画力に着目した蔦屋書店とパートナー契約を結び、全国の蔦屋書店でイベントの企画を手掛け始めた途端、
コロナウイルスの影響でオンラインに移行することに。
それを機に、“これまでは人の場を借りてやってきた仕事を自分の場所でやってみよう”と、「コトゴトブックス」を立ち上げました。
コトゴトブックスでは、B&Bや蔦屋書店で培った企画力や人脈を活かし、作者を招いてのイベントをはじめ、木村さんがセレクトした本に作者と共に制作した特典を付けるなど他ではできないやり方で本を販売しています。
「主宰は私ですが、あくまで私は一読者として、本の面白さを伝えています。いわば作家さんに一番近い読者なんです。そして作家さんには普段聞けない読者の声が聞ける場として楽しんでもらえたらと思っています。なるべく開放した場所にして、読者同士が楽しく語り合ったり、作家に直接思いを伝えられる場を育てていきたいです。そこにたどり着いたのは、やはり私が幼い頃に抱えていた悶々とした気持ちが出発点になっているのかもしれませんね」。
おすすめの本を聞かれた時は、好きな作家やジャンルではなく、仕事や趣味、最近あった出来事などを尋ね、そこから独自の切り口で選書するという木村さん。
「同じ本を読んでも感想はそれぞれ。私の感想はいらないんです。あくまで主役は本。そこに相手にささりそうなポイントを探して選ぶようにしています」。
最後に、本が好きなのに最近読書から遠ざかっている人へのアドバイスを聞いてみました。
「読めない時は読まなくていいんですよ。本は人の声が入っているものだと思うのですが、テレビでもうるさいと思ったら消しますよね。本がうるさければ閉じちゃっていいんです。本から離れている時間も実は読書において大切な時間だったりするので。ぎゅっと栓をしていたものが開いたとき一気に流れ出るように、いつか“やばい!本が読みたい”って思うだろうから、そのときまで読まなくていいんじゃないかと思います。読みたくても忙しくてなかなか読めないときは、散文ではなく短歌とかの韻文などはどうでしょう。現代短歌とか面白いものがたくさんありますよ。あ、ここに私のグチ書いてあった!みたいな(笑)。気負わずに気楽に読むのがいいと思います」。
透き通るような肌が印象的な木村さん。スキンケアは情報に振り回されず、
自分にあったアイテムでシンプルなケアを心がけているとのこと。
ラインでしっかりとケアをするのは久しぶりだったそうですが、
「1日の終わりに肌と向き合ってお手入れをするのはとても豊かな時間でした」と言っていただけました。
あまり肌が強くないという木村さん。普段のスキンケアは自分の肌に合うものを厳選してシンプルに済ませ、フルラインでケアをするのは久しぶりなのだそう。
「すごく楽しかったです。起業してからは仕事とプライベートの境が曖昧でこんな時間の使い方を忘れていました。お風呂上がりにストレッチをしながら肌の手入れをするってすごく豊かだなって気づかせていただきました。どのアイテムも良かったのですが、マジェスタのWクレンジング フォームは感動しました。フルメイクをする日が続くと落としたつもりでも残っていて、白ニキビができてしまうことがあり、落とすことと保湿、両方大切だなって意識していたところだったんです。このクレンジングはとにかく泡のもっちり感がすごい。肌に張り付いたままなんです。泡の弾力で洗うというのはこういうことかと思いました。あとマスクも衝撃的でした。いつもはプチプラの大容量のシートマスクを使っているので、濃厚さにびっくり。ふきとり化粧水は、今まであまり必要性を感じていなかったのですが、使ってみると納得。今後も取り入れていきたいです。フルラインでのケアは大変かと思いましたが、このラインはこれからも使っていきたいと思うくらい満足です」。
日々の暮らしを少しだけ豊かにするヒントについて、素敵な方たちに語っていただきました。