花びらだけでなく、棘にも未知なる力を秘めたバラ

研究開発部リーダーの上田浩士氏は言います。

「日々、バラの有効性を研究しているのですが、バラの整肌効果の奥深さには驚くばかりです。自由に動き回れない植物が過酷な環境下であっても美しくあり続けるメカニズムには、未知なるものがたくさんあるのだと思いますね。強烈な紫外線を浴び続けてもバラは日焼けしてくすんだりはしない。であれば、そこに何かしらのビューティメカニズムがあるのでは？と考えられるからです。そんなバラの力を余すところなく肌に届けるための花エキスの抽出方法には当社独自の技術があります。一度抽出した後にカラムクロマトグラフィーという製法で不純物を除去し、より高純度なエキスに磨き上げているのです。

さらに、バラエキスといえば花びらを想像されると思いますが、ナリスでは棘の可能性にも着目しています。バラの棘を全て取り除いた状態だと、バラの育ちが悪くなるという現象が確認されたことから、棘にも美しさの秘密が眠っているのでは？と仮説を立てて研究を行なっています。冬の剪定時期になると棘付きの茎などは廃棄されるものですが、貴重なバラの生命の一部だと考えると、とてももったいないこと。SDGsの観点からもできる限り廃棄せず、お客さまの美しさに生かしたいと考えています。

さらに香りについてですが、バラの香りはやはり特別ですよね。今回ナリス ローズガーデンで育った生バラ100％からなるエキスを使った2つのブランド、マモナとロゼフォースが誕生しました。どちらも『早朝のバラ園に一歩足を踏み入れた瞬間のみずみずしい香り』をコンセプトとしていますが、それぞれの香りの構造はわずかに異なります。製品ごとの使用シーンを考慮して自然の香りの引き出し方を調整しているので、その辺りもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。発売時期である冬は、自然界ではバラが咲かない季節。製品を通して自然本来のバラの香りを楽しみ、気分が高まる毎日をお過ごしください。」