心に留めておきたい
寂聴さんの五つの言葉
就職や人事異動などなにかと変化の多いこの季節。
新しい環境にワクワクしながらも、少し不安もありますよね。
99年という波瀾万丈の長い人生を全うした
瀬戸内寂聴さんの言葉には前向きに生きるヒントがいっぱい！
10年間、秘書として寂聴さんのそばにいた瀬尾さんに、
特に印象に残っている寂聴さんの言葉を紹介して頂きました。
瀬戸内寂聴元秘書／瀬尾まなほさん
インタビュー記事はこちらから
寂聴さんの言葉 その1
「人間は笑わなきゃダメ。どんな時でも笑えたら、その瞬間に気が楽になる」
にっこりと話しかけ、相手に笑顔を施すことを仏教用語で「和顔施」といい、
寂聴さんは常に笑顔を心がけていたそうです。
「私は人を笑わせるのがうまいの。私の話で誰かの気持ちが楽になるなら、なんでもする」と、
90歳を過ぎても毎月、大勢の人の前で法話をしていました。
Manaho’s VOICE
「瀬戸内が笑うと、本当にかわいらしくて周りがぱっと明るくなるんです。あの笑顔をみるともっと笑わせたい、もっと喜ばせたいって気持ちになるんですよね。“辛い時でも無理をして笑うことで幸せがやってくる”といつも言っていました」
寂聴さんの言葉 その2
「人の言うことを気にする必要はない」
社会生活を送る上で人間関係の悩みは尽きません。
かつて「瀬戸内寂聴の秘書」として頻繁にメディアに取り上げられていた頃、瀬尾さんも心無い他人の言葉に傷ついていました。
そんなとき、寂聴さんが瀬尾さんにかけた言葉が「いちいち気にする必要はない。
その人があなたの生活の面倒を見てくれるの？税金を払ってくれるの？そうではないでしょう？」というもの。
Manaho’s VOICE
「良いことを言ってくれる人も多いのに、なぜ少数の悪口を私は大きく受け止めるのだろう。私のことをよく知らない人に私が傷つけられる必要はないと、思えるようになりました」
寂聴さんの言葉 その3
「生きることは愛すること。自分と自分の人生を愛しましょう」
これは寂聴さんの言葉の中でも特に瀬尾さんが好きな言葉だそう。
自分と自分の人生を愛することができれば、
どんなことがあっても投げやりにならずに前向きな気持ちで乗り越えられそうです。
さまざまな困難を乗り越えてきた寂聴さんの言葉だからこそ、説得力があります。
Manaho’s VOICE
「自分を好きになれなかった10代は未来に希望なんてなかった。そんな私が寂庵にきて、先生のそばに置いてもらって、その幸せな環境で、今は自分の人生を愛せている。たった一度の人生が先生に出会えたことできらめきました」
寂聴さんの言葉 その4
「若き日にバラを摘め」
「バラを摘むと棘で怪我をするけれど、若いからこそその傷はすぐに癒える。
だから若いうちは失敗を恐れずどんなことも挑戦するべきである」。
元はイギリスの詩人（ロバート・ヘリック）の言葉ですが、寂聴さんは若い人によくこの言葉を送っていました。
「失敗したっていい。私は100年近く生きてきて思うけど、
しなかった後悔と、して失敗した後悔なら、やっぱり失敗した人生の方がしなかった人生よりずっといい」
Manaho’s VOICE
「瀬戸内は、当時99歳で私たちを見て、なんで若い子はこんなに恵まれているのにもっと色んなことしないんだろうって言っていました。瀬戸内に背中を押されて私も色々なことに挑戦しましたが案外できたりするもんなんです。それから自分の可能性は自分で決めてはいけないと思うようになりました」
寂聴さんの言葉 その5
「どんなことも同じことは続かない。それが『無常』」
仏教用語で「無常」とは一切のものは、
生じたり変化したり滅したりして、常住（＝一定のまま）ではないということ。
寂聴さんは、「人間は失敗をするけれど、どん底に当たったボールは必ず跳ね上がる。
ずっと同じことは続かない。生きている限り道は開ける」とおっしゃっていたそうです。
Manaho’s VOICE
「震災時、被災地の方々に、絶望しないでくださいとのお話をされていました。無常の教えは、逆境だけでなく、私が本を出してメディアに注目された時もこのことを言っていただきました。多分、“調子に乗るなよ”ってことなんだと思います。驕らない、絶望しない、状況は常に変わる。いつもこのことを心に留めています」
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2024/3/7
次回は「肌の摩擦が心配……ふきとり化粧水の疑問を解消」をお届け。
ふきとり化粧水の使い方のポイントや製品の選び方を解説し、
よくある疑問についても解消できる内容をご紹介します。お楽しみに！
