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2022.12.27

Release the mindset

ヨガインストラクター / 栗山遥さん

People

「こうするべき」という
思考から自分を解放する

Release the mindset

栗山遥さんが語る
除いたことで、生まれる余白
vol.10 後編

栗山遥 / ヨガインストラクター・クリエイティブディレクター

栗山遥 / ヨガインストラクター・クリエイティブディレクター

1996年生まれ。学生時代にモデルとして活動する中でヨガに出会い、その奥深さに魅了されて資格を取得。マインドフルネスなヨガなどを伝えるべく、インストラクターの道を歩み始める。体を内側から美しく整え、心身の健康を維持することへの意識も高く、スリランカに赴いてアーユルヴェーダについても学びを深めるなどの経験も積む。また、ライフワークであるサーフィンを通して、海洋プラスチックによる環境汚染を目の当たりにしたことをきっかけに、持続可能な世界にするために自らができることと向き合い始める。その一環として自身のブランド「seed and soil」をローンチ。地球と人間にやさしく、本来あるべき自然のサイクルを守りたいという願いを込めたプロダクトを届けている。現在は海の近くに住み、サスティナブルでナチュラルな暮らしをSNSで発信。ヘルシーで、自然体の美しさが同世代の女性をはじめとした多く人々の共感を呼び、影響を与えている。
栗山遥さんのInstagramはこちら

「こうするべき」という
思考から自分を解放する
ヨガインストラクター・クリエイティブディレクター / 栗山遥さん

大好きな海のすぐそばで、自分らしい暮らしを謳歌している、
ヨガインストラクター、クリエイティブディレクターの栗山遥さん。
環境問題についても造詣が深く、他者、
そして自分が心地よく生きられる方法を知っている栗山遥さんは、芯があり、良い意味で強い女性。
そんな栗山遥さんも、過去には自分が思うように行動できないことに苦しんだこともあったそう。
後編では、がんじがらめになった“こうあるべき”という考え方を除いたとき、
栗山遥さんの中で生まれた価値観についてのストーリーを紹介します。
ヨガインストラクター / 栗山遥さんが語る
除いたことで、生まれる余白 前編はこちらから

人と同じであることに囚われていた日々

自分の行動の一挙一動に、意思を持つことを大事にしている栗山遥さん。 それは、決して昔からできていたわけではなく、周囲に合わせて生きないといけないと思い込み、苦しんだという意外な過去もありました。

「思い悩んでいたのは大学4年の頃。周囲は当たり前のように就職活動を始めているし、私も同じように、卒業したら企業に入り、会社員として働かなければと思っていました。世の中の大学生と足並みを揃えなければと就職先を見つけることはできたのですが、そういった生き方は私にはやっぱり合っていなくて、結局入社して1年でやめることになったんです。多くの人って“違うな”、“嫌だな”と思っても、環境に応じてきちんと順応できると思うんです。仕事は3年は続けないと何も身に付かないと、一般的にもよく言われていることですよね。それができない自分は、ダメなんじゃないかと悩み続けていました」

栗山遥さんは働くことに苦痛を感じていたわけではなく、自分のやりたいことが、時間を拘束される会社員であると叶わないことにストレスを感じていたそうです。

「会いたい人に会いにいくということ。例えば祖父母です。学生の頃は学校があったので、祖父母の家で2人と長期間一緒にいるということができなかったから、どうしても会いに行きたかった。入社した会社も、社員のみんなも素晴らしい人たちばかりでしたが、仕事内容は私に合っていませんでした」

苦しみの後に、自分の本心に出会う

みんなと同じようにしなければいけない。そんな考え方からすぐに脱する方法を見つけたわけではなく、最大限に努力してもなお、そのようになれない自分を一旦受け入れることにしたのだそうです。

「みんなと同じように行動しようとしても、体が動かないという感覚でした。心がどうしても無理と言うのなら、この先どうすればいいのだろうと思ったとき、ふと、自分がどう生きていきたいかを、ちゃんと自問自答したことってなかったなと気づいたんです。そうやって進むべき道を推敲していったら、ヨガの素晴らしさをたくさんの人に伝えていきたいということだったり、そこから展開して、環境問題についても私にしかできないことに取り組みたいという本心も見えてきました」

その後に生まれたのが、栗山遥さんがクリエイティブディレクターを務める「seed and soil」です。

「自分の気持ちがクリアになっていたので、ブランドを始めることに、なんの不安も感じませんでした。立ち上げにおいても誰かが手取り足取り教えてくれたわけではなく、手探りで始まったプロジェクトだったので苦労した部分もあるけれど、自分が信じた道なので迷いはなかったんです。ブランド名のsoilには、大地という意味があるのですが、たったひとりの行動や選択は小さなものに思えるけれど、その小さな一人によるエシカルなアクションが、大地に根を張るように広がってほしいという思いを込めています。プロダクトに使う素材は、自然から生まれて、自然に還るものをこだわって選んだり、リユース可能なものを取り扱います。ありがたいことに、私のSNSに興味を持ってくださる方がいるので、この発信力を使うことが、私ができる環境問題へのアプローチなのではないかと思ったんです」

自分の人生を生きているか、自分に問いかけて

会社員をやめ、ヨガインストラクターとブランドディレクターという2軸を持つことが、栗山遥さんにとって自分に正直な生き方。それを私たち自身と置き換えると、途方もないように思えてきますが、重要なのは大きな変化を起こしたということではなく“他者と自分を同じものさしで測らない”という生き方の本質です。

「例えばお金についてもそうですよね。お金をたくさん持っている人が幸せで、そうでない人が不幸せなんてことはあり得ないですし、幸せの定義や豊かさは、人と比べることができません。それぞれ幸せの価値観が違うので、自分にとっての幸せに向かって、自由な選択をする勇気を持てたら素敵だと思うんです」

「みんな違う、自分だけの人生を生きていているのだから、まずは些細なことからでも、もっと自分に矢印を向けた考え方をするクセを身につけてみて」と栗山遥さん。

“こうするべき”という思考を除いたことは、「seed and soil」のものづくりにも、よい影響をおよぼしているそうです。

「一般的なアパレルだと、シーズンごとに新作を発表し続けるサイクルで利益を上げるという流れが多いものですが、「seed and soil」には絶対にこうでなければならないということは課していないので、本当に自分が納得できると思ったものだけを世に出し、環境について考えるきっかけや行動する機会をゆっくりでも広めていきたいと思っています」

このブランドは何のためにあり、社会のために何をしたいかということを、栗山遥さん自身が正直な心で向き合っているからこそ、その種は多くの人のもとに届き、美しい花を咲かせ始めています。

「除いて、与える」自分らしさを維持する方法

栗山遥さんから放たれる言葉は、どれをとっても真っ直ぐでストンと心に落ちていく。そんな栗山遥さんは、ナリス化粧品の美容理念である「除いて、与える」という美容理念を、どのように読み解くのでしょうか。

「もっともっとと得ようとするよりも、何か大きいものを手放すと、勇気を出したその分、ちゃんと新しいものが入ってきてくれるものだと私は信じます。体においても、サプリを飲んだり、栄養のあるものを食べること以前に、まずは排出すること、消化をよくすることが第一で、美の基本だとも思います。正しい排出ができるようになると、肌も見違えるように変わってくるもの。「除いて、与える」ということは、心身がベストでいられるためのベースなのではないでしょうか」

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Staff

Photographer : Sayuri Murooka(SIGNO)

Writer:Ai Watanabe
Editor : Ayano Homma ,Amane Yasuda (Roaster)
Director : Sayaka Maeda (FLAP,inc.)
Assistant Director : Sara Fujioka (FLAP,inc.)

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