スキンケア前のハンドケア
手と向き合うことは、美しさと向き合うこと。
前回の記事では、手と向き合う大切さについてお話しました。
今回はスキンケアをする前の基本のハンドケア、
保湿方法と手を温めるための簡単なマッサージ方法をご紹介します。
手の保湿で一番大切なのは、ハンドクリームなどを「こまめ」に塗ること。
乾燥に気付いてから、たっぷりとクリームを塗っても、角層まで浸透しきれなければ逆にベタついてしまい、ケアにネガティブな印象すら抱いてしまうこともあります。
さらに、一度にたくさん塗るよりも、こまめに浸透しやすい量を塗る方が良く、一番気になるところからクリームを乗せ、たっぷりケアしましょう。
クリームを置く場所は、手の中で一番気になるところに。
指先や爪周りの乾燥が気になる方は、指先に点置き。
手の甲の乾燥が気になる方は、手の甲に直接クリームを乗せる。
保湿が足りなければ、クリームを補充。
一回の量を決めるより、その時のお肌の乾燥具合によって、クリームの量を変えてみてくださいね。
この塗り方は、掌(てのひら)があまりべたつかないので、次の作業にも移りやすいのです。
エステティシャンは冷たい手でお客様に触れないために、
施術前には手を温めておくことが基本の基。
それは自分の肌に触れる時でも同じこと。
温かい手で肌に触れると心も落ち着き、
使用する化粧品の浸透率だってぐんと上がります。
グリグリと10秒ほど押してから、3秒ほどギュッと掴んでパッと離します。
指間穴(しかんけつ)は手の甲側の人差し指から小指の指と指の間の付け根にあるツボ。
同じくグリグリと10秒ほど押さえ、最後に3秒ほどギュッと掴んでパッと離します。
じんわりと掌が温かくなるのを感じることができるはず。
夏場のクーラーなどで、手先が冷えやすい方にもおすすめです。
毎日一生懸命、自分と大事な人たちのために頑張ってくれている手。
「今日もありがとう」「明日もよろしく」という気持ちは、自分とその手の間であっても、必ず伝わるもの。
今日の労をねぎらう気持ちでお手入れをしてみてはいかがでしょうか。
温かく柔らかい手で、自分のお肌をやさしくケアしてみてあげてくださいね。
次回は、顔のむくみを解消させるマッサージ法をレクチャーします。
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Photographer : Yui Fujii
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Stylist:Mana Takizawa
Editor : Haruyo Sugie (Roaster)
Director : Sayaka Maeda (FLAP,inc.)
日々の暮らしを少しだけ豊かにするヒントについて、素敵な方たちに語っていただきました。